ル・マスク

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第一次世界大戦直後、パリに実際あったお店「ポートレートマスクのスタジオ」を舞台にした創作ミュージカル。舞台は戦争で顔に深刻な怪我を負った元兵士たちのために、彼らの元の顔を再現したマスクを作る特別な場所だ。作品は史実に基づいており、傷ついた二人の魂が出会い、癒されていく過程が描かれている。
脚が不自由でずっと偏見の目にさらされていたスタジオの店員「レオニー」と、戦争で顔に怪我を負ってから生きる力を失った元兵士の「フレデリック」。「レオニー」は「フレデリック」の仮面の制作を請け負うが、彼はすべての望みを捨て、仮面づくりを拒む。「レオニー」は彼を説得していく過程で自分を苦しめていた内面の傷に向き合うことになる。
本作は目に見える傷と見えない心の傷、両方を持つ二人が慰め合い、世界と向き合えるよう勇気づけられていく過程が描かれている。世の中の偏見と絶望を克服していく二人を通じて、人を救うのは人だという普遍的なメッセージを伝えている。