アーモンド

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世界30か国で翻訳出版され、韓国内だけでも150万部以上の売上を記録、日本の本屋大賞翻訳小説部門第1位、アメリカのAmazonベストブックにも選ばれた韓国のベストセラー小説『アーモンド』を舞台化した作品。2022年の韓国初演当時、チケットが発売されるやいなや前売りランキング1位となり、作品性と興行性を裏付けた。
16歳の少年ユンジェは、脳の「扁桃体（アーモンド）」が普通の人より小さいため、感情をうまく感じられない。16歳の誕生日を迎えたクリスマスイブに、ユンジェは思いがけない悲劇的な事件によって突然家族を失い、ひとりぼっちになる。そんな彼の前に、幼い頃のトラウマが原因で怒りを抱えている少年ゴニが現れる。「感情のない怪物」ユンジェと「感情を制御できない怪物」ゴニが互いを通じて成長し、変わってゆく様子が描かれる。
原作のしっかりとしたストーリーに6人組のライブバンドが演奏する叙情的な音楽が加わり、2人の少年が互いに理解し共感し合える関係を築いていこうとする過程は胸に迫るものがある。