オンセミロ

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ミュージカルのタイトルでもある『オンセミロ』は、「分けへだたりなくそのまま」という意味を持つ純粋な韓国語だ。作品のテーマでもあり、多文化家庭で育った高校生ミロとハルの学校生活を通して、観客も悪意のない差別主義者ではないかと自分に問いかけるきっかけとなる。作品の中のセリフを借りると「偏見を持たないで見ると、あなたと私、私たちは同じだよ」ということだ。
同じ高校に通うミロとハルは音楽が大好き。ミロは歌が得意で、ハルは作曲に才能がある。二人のもう一つの共通点は、多文化家庭で育ったことで、ミロの母親はベトナム人、ハルの父親はアメリカ人だ。ある日、ミロが開校記念日の功労賞を受賞するという噂が広まり、ハルが務めていた重唱団のソロパートまでミロが担当するかもしれない状況になったことで、二人は少しずつギクシャクしていく。二人は再び友情を取り戻すことができるのか？その過程は、観客自身にとっても多文化家庭に対する偏見を打ち破る旅程になるはずだ。