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序章

済州特別自治道済州市の北の海岸縁にある龍頭岩(ヨンドゥアム)は高さ10メートルほどの岩で、長い歳月を経て波風に洗われ浸食した岩の形が龍の頭に似ていることから龍頭岩と呼ばれています。言い伝えによると一匹の龍が済州島の最高峰・漢拏山(ハルラサン)の神霊である玉を盗んで逃げ、これに怒った漢拏山の神霊が矢を放ち龍を海辺で射止め龍の体が海に落ち、龍の頭は天に顔を向けた状態でそのまま固まってしまったといいます。また別の言い伝えでは龍になり天に昇っていくのが願いだった一匹の白馬が将帥に捕まりその場で岩になって固まったという話もあります。
この周辺では海女さんが素潜りをしている光景を見かけるほか、海岸道路に沿って10分ほど歩いていくと、カフェや飲み屋、食堂などもあります。涯月邑(エウォルウプ)から龍頭岩へと至る北済州の海岸道路は済州の人々のデートコースになっています。龍頭岩の前には刺身屋やカフェが出店し、いまではちょっとしたカフェ村ができるほどになりました。済州の名物として最近有名になったカフェ村から海辺の道を車で西へ走ると梨湖(イホ)海水浴場や下貴(ハギィ)海岸、涯月邑が見えてきます。梨湖海水浴場を過ぎると黒い玄武岩と青い海原がコントラストをなす海原に遭遇し、カリフォルニアの海岸道路を走っているかのような気分に浸ることができます。涯月港には小さな刺身屋があったり漁船も停泊していてドライブにぴったりの風景が続きます。さらに進むと済州の三大海水浴場に数えられる挟才(ヒョプチェ)海水浴場があり、挟才のマリンブルーに光る海原が幻想的な風景を醸しだしています。
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済州特別自治道 済州市 龍頭岩キル

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